2023年秋季セミナー(10月1日・池袋自由学園)
陶器と書籍の修復の専門家を講師にお迎えして文化財の修復をテーマとした文化遺産信託研究会の秋季セミナーを2023年10月1日(日)に、池袋の自由学園明日館で開催します。
文化遺産の意味をあらためて確認し、今後の文化遺産信託研究会の活動をより意義のあるものとするための貴重なお話をお伺いできる機会です。皆様ふるってご参加ください。
セミナー情報のPDFはこちら。
開催日時
2023年10月1日(日)14:00~16:00(受付開始13:30)
開催場所
自由学園明日館・大教室「タリアセン」 (東京都豊島区西池袋2丁目31−3)
>> 池袋駅(JR/東京メトロ)メトロポリタン口より徒歩5分
テーマ
文化財の修復
定員
34名
参加費
- 会員:2,000円
- 賛助会員・一般参加者:3,000円
タイムテーブル
13:45 開会挨拶(文化遺産信託研究会 福原理事長)
14:00 講演①「いにしへの美を蘇らせる」佐野 智恵子 講師(工房いにしへ代表)
14:50 休憩(参加者には茶菓を用意しております)
15:00 講演②「西洋古典籍の保存と修理」岡本 幸治 講師(製本家、書籍修復家)
15:50 閉会挨拶
※会場使用が16:00までのため、速やかに退出をお願いします。
当日連絡先
文化遺産信託研究会 業務委員長 飯畑(090-8388-6223)
講師紹介
佐野 智恵子 講師(工房いにしへ代表)
愛知県東海市出身。1996~1998年West Dean Collegeにて陶磁器の修復・保存コース 在学中2ヶ月間、大英博物館、プロウドン&スミス(王室御用達修復会社)にて研修。1998~2000年Sarah Baker氏の工房で修行。2000年6月帰国。2000年7月19日愛知県東海市にて陶磁器修復「工房いにしへ」開業。その後名古屋工房(新栄)に移転、東京工房(恵比寿)開設して現在2拠点で活動。
愛知県陶美術館、岐阜県現代陶芸美術館、金沢21世紀美術館、MIHO MUSEUMなどの収蔵品の修復を手掛ける。また、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)香水塔の修復、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)北の間タイルの修復、愛知県岡崎市の本田忠次邸の玄関・浴室タイルの修復)、愛知県稲沢市の尾張大国霊神社陶製狛犬保存・修理等の歴史的建造物の修復を行うほか、現在、沖縄の首里城の被災した作品の修復プロジェクトにも携わる(2021年~)。
岡本 幸治 講師(製本家、書籍修復家)
1977年からフランスU.C.A.D. (L’Union Centrale des Arts Décoratifs)校・手製本家・箔押し科で伝統的な工芸製本術(ルリユール)を学ぶ。1978年フランス教育省CAP(職業適性証明書)「手製本」取得。1982年から池袋コミュニティ・カレッジ「栃折久美子ルリユール工房」参加。1988年から「書籍の修理と保存」講座担当。2003年から「ルリユール工房」代表講師。
1982年「本を残す 用紙の酸性問題資料集」刊行・金谷博雄との出会いから書籍の保存作業に深くかかわる。1992年一橋大学社会科学古典資料センター「メンガー文庫マイクロフィルム化・目録改定・保存事業」に保存専門家として参加。1993年から国際交流基金などから派遣。ブルガリア・ソフィア大学スラブ=ビザンチン研究センターでビザンチン写本の製本調査。 2001年からランビエンテ修復芸術学院・書籍修復実技担当講師。2016年から日本大学図書館法学部分館・経済学部分館所蔵西洋古典籍貴重書の調査と保存の作業中。2022年「西洋法制史コレクションの調査と保存展」開催。
申込方法
次のメールフォームからお申し込みください。
問合先
文化遺産信託研究会 業務委員会
E-mail:bunkaisanshintaku@gmail.com
電話/FAX:0798-65-4303